仕事

工場の仕事はキツイのか

 工場で働いてみたいけど仕事内容がよくわからないし、肉体労働だろうからキツそうで不安。

 どんな人が工場の仕事に向いているのか知りたい。

 こういった悩みにお答えします。

■記事の内容

  • 工場の仕事内容をまとめました。
  • 工場の仕事でキツイところ5選とそれを乗り切る方法を紹介します。
  • 工場で働くのに向いている人を教えます。

 

 この記事を執筆している僕は期間工で自動車系の部品工場4社で計8年間働いています。

 こういった僕が、初めてだけど工場で働きたいと思っている派遣・期間工、新卒の方に向けて解説していきます。

 僕も工場で働く前は、瘦せていて腕力も体力もない自分には無理な仕事だと考えていました。

 さらに自動車系の工場は1週間ごとに日勤と夜勤が入れ替わるので、夜勤未経験だった僕は生活リズムの乱れによる体調不良にも悩まされました。

 そんな僕でも長い間働けているので、工場勤務を不安に思う人の悩みが解消できるよう解説していきたいと思います。

工場の仕事内容をまとめました。

○外観検査

 加工された製品にキズ、変形、変色などの不備が無いかを目視で確認する作業です。

○運搬

 加工前の材料や加工後の製品を小型の運搬車などで移動させる作業です。

○組み立て

 製品を組み立てる作業ですが時間制限があり次々と未組み立ての製品が流れてくるのでスピードが求められます。

○設備のメンテナンス

 仕事の合間や終わり間際に設備内の清掃をします。

○寸法測定

 加工後の製品の凹凸部、開孔部、ネジ穴などかなり細かな箇所を様々な測定機器を用いて計測します。

○設備オペレーター

 製品を加工するため設備を操作したり設備に異常が発生した際に対処する役割です。

 この仕事に関しては正社員が担当することが多いです。

 工場によって他にも業務がありますが、だいたい上記の作業の中から一つあるいは複数割り当てられることになります。

工場の仕事でキツイところ5選とそれを乗り切る方法を紹介します。

○立ち仕事が多い。

 休憩時間以外、1日中立った状態で作業することになります。

 さらに同じ場所に立ったまま作業し続けることも多いので足が痛くなります。

○重量物を扱う。

 工場にもよりますが重い製品を持ち上げたり運んだりするので疲れが溜まりやすいです。

 特に腰に負担がかかりやすいので注意が必要です。

○夜勤がある。

 1週間ごとに日勤と夜勤が入れ替わるので生活リズムが崩れてしまい、慣れていないと体調不良を起こしてしまうこともあります。

○夏場の暑さ。

 工場によっては超巨大なワンルームのようになっていて広すぎて冷風が行き届かないため冷房が設置できないという場合があります。

 一応、扇風機はあったりするのですが設備から発せられる熱もあり作業場はかなり暑くなって熱中症になりやすいです。

○騒音

 分厚い鉄板を数100~数1000トンの力でプレスして成型するプレス加工の現場ではすさまじく騒音が酷い場合もあり耳栓の着用が義務付けられる所もあります。

■これらのキツイことを乗り切る方法

○立ち仕事を乗り切る方法

 靴の中敷きでクッション性の高い、立ち仕事向きのものがありますのでそちらの使用をオススメします。

 また仕事のあとは入浴して血行を良くし、できればマッサージやストレッチをして全身をほぐしてリラックスしてから布団に入りましょう。

○重量物を扱う作業を乗り切る方法

 仕事前にしっかり体操をして体を痛めにくくしましょう。

 持ち上げる際は腰や背中に負担がかからないように膝の曲げ伸ばしで重量物を上げ下げすることを心がけましょう。

○夜勤を乗り切る方法

 日中に寝れるようにアイマスクと耳栓を用意します。

 これだけでもかなり違います。

 帰宅したらスマホを触ったりせずすぐに寝た方が仕事の疲れや眠気のおかげで入眠しやすいです。

○夏場の暑さを乗り切る方法

 水分補給第一です。

 ですがそれだけだと精神的に厳しいので僕の場合はポジティブシンキングで乗り切りました。

 具体的に言うと、『ここで汗をかきまくれば最近出てきた腹が引っ込む』とか『この暑さに耐え抜いたら休憩時間のコーラが美味い』とか自分にとってメリットになることを考えると意外となんとかなります。

○設備の騒音を乗り切る方法

 耳栓をすればだいぶマシになりますし騒音もある程度慣れます。

 僕の場合は騒音で何も聞こえないのを良いことに作業中ずっと歌っていました。

 1日20曲以上熱唱していたと思います。

工場で働くのに向いている人を教えます。

○思考もいらず簡単にできる作業を好む人

 『わたしは要領が悪いから』とか『考えて仕事をするのが苦手』という方が向いています。

 本当に簡単で誰でもできる仕事ばかりなので工場で働くことに自信がなくても全く問題ありません。

○とにかく稼ぎたい人

 工場は夜勤もあり交代勤務手当なども充実していて他の業種に比べて給料が高めなので遠方から出稼ぎに来る人もいます。

○人と関わりを持つのが苦手な人

 客と接する必要もなく基本は決まった作業を黙々とこなすだけなので、コミュニケーションが不得意な方でも長く働くことができます。

■まとめ

 工場に興味があり、ここに挙げた例に少しでも当てはまると思ったらとりあえず働いてみましょう。

 働いてみて、もし『体力的にキツイし一緒に働く人と上手くいかず精神的にもツライ。やっぱり自分に工場は無理だったんだ』こう思っても気を落とす必要はありません。

 

 それは工場によって環境、働く人間の考え方や任せられる仕事などが全然違うからです。

 たとえ同じ会社であっても一方では新人の安全やメンタルケアに気を使ってくれる良い工場だったのに、もう一方の工場では新人にロクに仕事を教えず放置、さらには安全対策が不十分な危険作業をやらせたりという所もあります。

 

 派遣・期間工はもちろんのこと新卒の社員の方でも自分にどうしても合わない工場で働くことになったら辞める勇気も必要です。

 なるべくストレスの少ない職場で平穏なビジネスライフを送りましょう。